大玉スイカの種【大和クリーム2号】〔固定種〕

●氷砂糖のよう!? 高級品として流通していた黄肉の固定種！

昭和初期に奈良県農事試験場によって育成された黄肉（クリーム色）の固定種です。

当時は、高級な品種として、流通していたそうです。

重さは8〜9kgにもなる大玉種です。

草勢も強く、つる割病に対する抵抗性もあるので、昔の品種としては育てやすいと思います。

文献を見ると「黄白肉種中、本種の右に出づるものはない。」と書かれており...

当時の黄肉品種の中でも、品質において一線を画していたのだろうと推測されます。

甘さの表現として...

「新大和」系統はキューバ糖...

「旭大和」は白砂糖...

「大和クリーム」は氷砂糖のような甘さと表現されています。

確かに...!!

上品な甘さで、高級感があります。

食感に関しても、普通のスイカとは違って、独特です。

あまりシャリ感はないのですが、口の中で ほろほろと崩れ、ふわっと消える感じです。

おそらく密な肉質なのに繊維が少ないため、このような食感になるのだと思います。

短所は、皮が薄くて割れやすいことです。

ちょっと雑に置くと、衝撃で割れることもあるので、流通向きではありません。

あと...

切り口は時間が経つと、酸化して変色してしまいますので、切り分けたら早めに召し上がりくださいませ。

●接木について（スイカ全般）
連作可能で、病気への抵抗性がある「接木」が推奨されています。
接木より、実生（接ぎ木をしない）の方が、食味はおいしいと言われたりもしますが…
実生の場合は、病気に弱かったり、連作できないので、5年ほど畑を休ませなければいけません。

●種まき時期
中間地：3月中旬〜4月下旬（初春は温床育苗を行ってください。）
※家庭菜園の目安の時期として表記しています。詳しくは「種まき時期と生育適温の目安」をご覧ください。（各地方により栽培適期は異なります。）

●種まき方法
幅250〜300cmの畝に、株間100cmを目安として、直径40〜50cm、高さ15cmの鞍つきを作り、1か所に種を1〜2粒ずつ点まきして、厚さ1〜2cmほどに覆土します。